「DIE WITH ZERO」を読んで
こんにちは、石田です。
「DIE WITH ZERO人生が豊かになりすぎる究極のルール」(ビル・バーキンス著/ダイヤモンド社)という本を読んで非常に考えさせられたのでご紹介したいと思います。
まずは背景として、日本の家計における年齢層ごとの貯蓄額と負債額のグラフは下記のようになっています。
※総務省統計局のデータを引用
定年まで右肩上がりに蓄財し、取り崩していくイメージですね。
一般的な人生設計モデルだろうと推測できます。私もそうでした。
しかし、当書ではこのモデルに疑問を投げかけます。
■人生の最後に残るのは金ではなく思い出
金は目的ではなく手段である。私たちは人生で何を経験したいのかを真剣に考えないといけない。最後に残るのは結局思い出だけなのだから。
残された家族に資産を残したいという目的があるのであれば、それはそれで尊い考えかもしれませんが、それが人生においての一番の目的なのでしょうか。
■金の価値は加齢とともに低下する
加齢とともに好奇心が薄れ、健康が低下し、できる活動が限られてくる。そうなればいくら金があっても役には立たないと言います。金から価値を引き出す能力が年齢とともに低下していくのだそうです。
経験を楽しむ能力のある健康で若いうちに人生を豊かにする経験に金を使い、老後は支出を控えるというように、支出と貯蓄のバランスを人生という長い視点で調整していくべきだということです。一番の悲劇は、あの時やれたのにやらなかったことをずっと後悔して生き続けることではないでしょうか。
当書に出会うまで私はインガムゲインを最大化し老後資金を豊かにしようとサイドFIREを目指した考えに凝り固まっていたのかもしれません。
コロナ禍において、様々な経験をするには少々ハードルのある世の中になってしまいましたが、今しかできない経験には惜しまず時間と金を使おうと、ひいてはその経験が自己投資となれば最高だなと思います。