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出張記

ベトナム出張してきました

こんにちは、石田です。

6月27日から7月3日まで1週間、2年半ぶりにベトナムに出張してきました。

渡航前はネットで情報を検索し、どうやって陰性証明を取れば良いか等不安な気持ちがありましたので、出入国の一連の流れについて、情報共有しようと思います。

◆出国準備◆

1.保険

前のブログでも書きましたが、ビジネスと観光目的で違うのは「保険」への加入義務です。

厳密にいうと、入国の際にビジネスか観光か聞かれることもなかったのでザルだとは思いますが、観光目的の場合はルール上1万ドル以上の保証のついた旅行保険に加入する義務があります。 私はビジネス目的だったので必要なかったのですが、この違いを理解せず強制されるものだと思っていたので加入して渡航しました。

ちなみに、1週間の補償でソニー損保で3,000円ほどでした。

飛行機の便数は依然として少ないですが、ホテル同様普通にネットで購入できました。

2.出国手続き

2時間前に空港に行き、チェックインを済ませイミグレを通り、ゲートから搭乗する。

通常と何も変化はなかったですが、何の意図かは不明ですがイミグレの入り口でパスポートの撮影をされました。 搭乗前の消毒もなく、今まで通り飛行機に乗り出国です。

↑関空の淋しいチェックインカウンター

フロアには100人くらいしか人はいませんでした。

↑ゲート周りのショップはラウンジ含め絶賛閉店中

お買い物はイミグレ後の免税店で済ませましょう。私はビールを買い損ねて絶望しました・・・

さて、そうこうしているうちに搭乗です。

機内はもちろんマスク着用を求められます。 座るとウェットシートが配られますが、ベトナム航空のウェットシートはアルコールの濃度が非常に高いようで、機内がアルコール臭に支配されます。

無事着陸し、イミグレへと向かいますが、ハノイもまた人が全然いません。

着陸してものの15分ほどで入国審査が終わり、荷物を受け取って無事ホテルにチェックインできました。

ここでも、ワクチンの接種証明や陰性証明などは求められず、元の日常に完全に戻っております。

◆滞在記◆

1.Grab

みなさんは海外での移動はどうされてますか?

公共交通がしっかりしている国では私は電車バスで移動しますが、ベトナムでの移動はGrab一択です。 大事なことなので2度言いますが、

Grabを使ってください。

取引先の方が送迎してくれる環境であれば必要ないですが、自分で移動する方はベトナムの灼熱の太陽のもと徒歩でなんて考えず、タクシーに乗っちゃいましょう!!

アプリストアでインストールしたら、自分の情報を入力しておきます。(日本でもできます)

日本語対応していないので英語画面と格闘することになりますが、簡単です。

そして、支払い方法(カード登録)でみなさん諦めると思います。 なぜなら日本国内ではカードの登録ができない仕様になっているのです。 カードが通らないのではなく、仕様です。

じゃぁどうすればいいのか、ベトナムに入国した後、イミグレの待ち時間にスマホをフリーWi-Fiに接続し(後述のSIM登録してれば不要)、カード登録を行えばあら不思議!! 登録できちゃいます。

ちなみに私は会社のマスターカードを登録しようとしましたができず、個人のJCBを登録しました。

  ※明細一覧が出せますので経費精算するときも安心です

使い方は超簡単で、トップページから行き先を入力するだけです。 自分の位置はGPSで相手に伝わっているので、勝手に来てくれます。 車のナンバーが画面に出ているので自分の位置と相手の車の位置が重なる頃に停まる車を見つければそのまま乗せてくれます。 マッチングした時点で運賃が決定しているので、交渉する必要もなければ、遠回りされて法外な費用をぼったくられることも皆無です。

目的地に着いたらそのまま降りて、荷物を預けていれば受け取り、バイバイすればOKです。 自動的にアプリ側で支払いしてくれます。 その後、ドライバーの感想をアプリが聞いてくるので、感じのいいドライバーだったらGOOD評価とチップをあげてください。

5年前はGrabを使っておらず、白タクと大げんかしたこともありますが、本当に良いサービスが浸透したものです。 日本でも都市部にお住まいの方であればUberが使えるので釈迦に説法だと思いますが、ベトナムでは必須のアプリではないでしょうか。

2.SIMカード

海外旅行で定番なのが空港で借りるレンタルWi-Fiではないでしょうか。 旅慣れた方になればSIMフリースマホを持ち、現地でツーリストSIMを購入し、使用する方もおられると思います。私も今まではそうしておりました。

が、今回いろいろ情報を取っている中で目に留まったのは、海外のいろんな国で使えるeSIMがあるということでした。 現在私はプライベートの携帯は楽天モバイルのeSIMを使っているのでコレはと思い飛びついたわけであります。

ちなみにeSIMとは、端末に刺さっているSIMカードがなくても端末内でアクティベートできる仕組みのことで、これを使うと端末の物理SIMとの両立ができ、夢のDSDSが実現できるという代物です。

早い話、2つの電話番号を1つの端末で併用できるということです。 これで2台持ちの必要がなく、荷物が減らせるメリットがあります。

さて、まず私が目をつけたのは3香港でした。https://www.three.com.hk/tc/home.html

ブロガーのHYATTさんhttps://pt-hyatt.com/3hk-esim/ が使い方を詳しく買いてくれているので是非ご覧になってください。

紹介しておいて何ですが、私はプランが色々あり、ややこしい印象を持ったので登録をやめました・・・

そしてUPeSIMに行き着くのです。https://www.upesim.com/en/

これはPCでもできますがアプリをダウンロードし、プロフィール登録をすればすぐに使えます。 余計なプランはなしで1カントリー1プライスのデータSIMです。

ね、素敵でしょう?

12日間で6GB使えます。十分です。こういうので良いんですよ、こういうので!!

アクティベート方法は機種によって異なるので「eSIM アクティベート 機種名」でググってください。

ということで、出発日前日に購入し、出国搭乗後にアクティベートしておきました。

4Gのスピード出ますし、どの国でも選択するだけで使え、本当に便利なので絶賛オススメします。

3.ハノイ

6月末〜7月の時期はハノイも真夏。 しかも湿度も非常に高く36度ありました。

滞在したのはホアンキエムだったので、夕涼みに湖を散歩しましたが、涼むどころか汗だくになってしまう始末。

これ、ヒイカだと思うんですが、紫蘇の葉と一緒にニョクマムで食べます。 茹でたて本当に美味しかったです。

「麺食べるか?」と言われたのでくれぐれもパクチーは抜いてくれと頼んで出てきたのかコレでした。 パクチーの代わりにニラ(大好き)と良く分からない葉っぱを刻んで混ぜられていたため、必死にかき分けて食すも葉っぱの風味にKOされ、全残しでした。ゴメンナサイ。 次は「香草は何も入れてくれるな」を伝えます。

ハノイでは不織布工場とお世話になっているCPP工場を訪問。 良い商談ができました。

4.ホーチミン

ハノイからホーチミンに国内線で移動します。国内線空港は人人人で溢れかえっていました。 チェックインする行列が完全にコロナ前の賑わいを取り戻していることに嬉しさを感じましたが、待つのが嫌いな自分はもちろんイライラしながら約1時間。 ここでもPCRなどは不要。 素晴らしいぞ、ベトナム!!

ホーチミンには20:30に到着。早速ターミナルでGrabを呼びます。 すぐにマッチングしドライバーから「2〜3分で着くよ」とメッセージが。 しかし、全然画面のナンバーの車が見当たりません。 すると3Fのエレベータ前に来いとのメッセージが来たのでターミナルを登ろうとしますが、3Fはありません。 警備員に聞くとターミナルの向かいにできている大きな駐車場の建物の3Fに行けということで、無事に乗ることができました。

少し前まではターミナルの乗り場でタクシーをピックしたのですが、今は駐車場で乗ることがルールとなっていたようです。 ホーチミンの国内線ターミナルで乗り物をピックする際は、駐車場ターミナルで拾うようにしましょう。

流石ノーガード戦略に切り替えただけあって、観光客が戻っておりました。全盛期と比較したら1/5もいないと思いますがハノイ・ホーチミンは人口密度が高いので、現地の方々で道路は溢れかえります。 現地の方々は皆マスクをつけてましたが、観光客らしき方々はマスクを外し開放的な休日を満喫してます。 私も1週間ほぼノーマスクで過ごしましたが、何と快適なことか。 35度の中でマスクをして歩くなど、正直正気の沙汰とは思えません。 皆さんも屋外ではもうマスクを外して生活し、この閉塞感から解放されましょう!

↑お土産街の路地裏 人通りはまばら

今回、縫製工場を閉鎖する目的があり、送別会の意味を込めて皆で食事をしました。 為替の変動と原材料の高止まり、そして製造コストの上昇の影響に何とか耐え忍んでおりましたが、さすがに限界が訪れてしまい100均向けの製造工場でしたので閉鎖という判断に至りました。 スタッフは何とかして継続できないかと必死に食い下がってくれましたが、コレも経営。 一番やりたくない類の仕事でした。 またいつかベトナムで皆とお酒飲めることを楽しみにしています。

◆日本入国準備◆

1.陰性証明の取得

日本からベトナムに渡航する際は先述の通り何も特別なものは必要ありませんが、日本に帰国するとなれば話は別です。 まず立ちはだかる壁が、陰性証明の取得を強要されます。 見ず知らずの地でPCR検査を受け、所定の書類に結果を記載してもらう必要があります。

↑コレです。 外務省から抜粋 https://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/fna/page25_001994.html

まず、ベトナムの病院に行くこと自体が超えられない壁じゃないですか? そして左側の検査の方法を説明し、検査判定の方法も説明し、この書類に適応した検査を行なってもらう必要がありますが、イヤ・・・ムリです・・・そこで取った方法は、工場の社長に相談し現地の病院に確認してもらいました。 そうしたら、出張で検査をやってくれるということになり、打ち上げ会場までキットを持ってきてもらい、人生初のPCR検査をカフェで体験したのです。 そして出てきた書類がコレです。

一応、外務省の書類に沿った内容は書かれていたので、大丈夫だろうと思いましたが、「書式が違う」と言われかねないリスクもあり、正直チェックインまで不安でした。 が、結論通りました。

日系の病院であれば問題なくコミュニケーションが取れ、安心して検査が受けられるのかもしれませんが、いかんせん高いですから、私のようにローカルの友達がいる方は出張PCRがオススメであります。

費用は1,200,000ドンなので約6,000円でした。

2.MySOS

陰性証明を取得し、後は帰るだけと安堵の気持ちで帰路に着いた後に待っているのがMySOSという闇です。

コロナ禍の入国手続きを簡略化するために導入されたものと理解できますが、全く共感できない代物でとにかく面倒なんです。

詳しい運用はこちらをご覧ください。

アプリを開き、

Web質問票・誓約書 ・ワクチン接種証明書 ・出国前72時間以内に検査した陰性証明書

を入力していくのですが、こんなの意味ありますかね? 出発便に乗る6時間前だったかな?登録を終えると、帰国後アプリを立ち上げると画面が青色になっています。この画面を飛行機を降りた後何度も何度も係員に見せながら節電でクーラーの効いていない通路を延々と歩かされた果てにずらりとテーブルが並んだ空間で係員から個別にチェックを受け、この紙をもらうことになります。(飛行機降りて約30分かかりました)

この紙さえあれば、30分短縮できますのでご入用の方に差し上げます。

嘘です。 怒られますね。

まぁ、膨大なコストをかけて入国者をふるいにかけるわけです。

この日、私は8:55に羽田に着いた後、荷物をピックして10:45発の国内線に乗り換えないといけません。

飛行機を出られたのが9:15でした。 トランジットのカットは20分前なので残り1時間10分(10:25)。 入国のための紙をもらうのに30分使い、イミグレを通過したのが9:50。

預け荷物が待てども待てども来ません。 通常、トランジットの荷物はスタッフの方が優先的に出してくれ、コンベアから取り出して並べてくれるのが通例なので、15分経っても荷物がないこと、関空行きに乗らないといけないことを伝え調べてもらうと、荷物が乗ってきていない可能性が大きいと告げられました。

今までベトナムには70回以上行ってますが、積み残しを食らったのは初めてでした。荷物は最悪関空渡しでいいのでこのまま飛行機に乗り、関空で積み残し荷物の処理作業をしたいと伝えるも、NG。 この場で手続きを行う必要があり、それには20分くらいかかると言われ、「あ、詰んだな」と思ったわけです。

隣では同じ境遇の女性が2名、こちらはかなりご立腹のようで怒号が聞こえます。 私は紳士なので一切声を荒げることなくスマートに対応しましたが、深夜便の中一睡もできていないので早く帰って眠りにつきたい一心でした。 手続きをしていると名前を呼ばれ顔を上げるとスタッフの方が「ありました〜〜!」と叫びながら荷物を押してダッシュで持ってきてくれました。 どうやら別の到着便レーンに紛れ込んでいたようで、奇跡的に見つけてくれ、御礼もそこそこにシャトルバスに乗り、何とかギリギリで帰ってこられました。

何が言いたいかというと、入国制限なんかをしているせいで、トランジットに間に合わない人が確実に出るでしょうし、MySOSをよく分かっていない海外の方が入国する際にほぼ100%、今回の私以上に面倒な手続きに晒されるでしょう。 その際、日本についてどう思われるか。 街中ではマスクをしないと変な目で見られ、店に入ればパーテーションで区切られ、いつになったら普通の生活ができるのか。

今の日本の生活に慣れてしまっている人が私を含め大半だと思いますが、一度日本を出るとほぼ以前の生活に戻っています。 私が発信したところで何も変わりませんが、せめてマスクを外して顔を見ながらワイワイ食事できる環境が普通になってほしいと切に願い、当ブログを締めます。 長々とご覧いただきありがとうございました。

↑友人と (左が石田です) ウイスキーを店に持ち込んで飲んでますw

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